悠悠北海道®が考える観光

新観光人の姿勢と心構え

 

日本国内の観光ビジネスは、これまで行政や旅行代理店、航空・鉄道などの交通機関が牽引し形作られてきました。団体客を効率的に周遊、移動させてお金を売り上げるというスタイルが中心でした。いつしか旅行とは、“交通機関で目的地へ移動し、1泊2食付きの宿泊先に泊まること”であるかのように刷り込まれてきたかもしれません。

本来、旅行は見知らぬ土地を訪ね、人に出会い、見聞を広めて自分を磨いたり、リフレッシュすることでした。しかし、計画をこなして、移動し、時間を消費すること自体が旅行そのものに置き換えられてしまいました。

FIT集客は今までになかった新しい観光の領域です。観光ビジネスの新しいフィールドを切り開こうとする今、改めてFITに向けて私たちは何を提供し、共感・共有するのか。どんな旅の思い出づくりをいかにサポートするのか。新しい観光人を目指すなら原点に立ちかえり、旅行者を歓迎する謙虚な姿勢と心構えを取り戻すことが肝要に思います。

これまでは供給側の都合を優先する発想で、最大公約数的な商品を大量にさばく、商品を「売ってあげる」姿勢がありました。これからは需要側にいる旅行者の様々なこだわり、価値観に向けて、ワクワクさせるような魅力ある商品を用意する。そして、お客様に見つけていただき、選んでもらう。そうした細やかな思いやりが個人相手のFIT集客には大切だと信じています。


 

自立して、道を開き、人をつなぐ新しい観光

 

私たちはFIT集客のためには北海道の観光情報を広く浅く伝えるのではなく、インターネットなどを使って、来て欲しいと願っている人の情報を“ひとかたまり”に見えるようにし、各社・各人の特徴がわかるように、若干の費用負担で内容を伝えられる仕組みが必要と考え、構築してきました。

インターネット経由の情報収集が消費をリードする時代、集客意欲のある人が、来てほしい人との間に自ら道をつながねばなりません。実は北海道に興味を持ち情報を探している人が通るのも同じ道なのです。悠悠北海道®は観光の新しい道のデザインを行っています。集客に前向きな人を「点」で終わらせずに、同じ考えを持つ人と一緒につなぎ「面」とすることで、多くの人に存在を知らせて魅力を伝えています。

img-3一人では微力でも、集まることで相乗効果が働きます。そして自分のところへの集客だけを考えることから卒業して、他の魅力ある訪問先への水先案内役も担う。そんな連携や協調が新しい観光のベースにはあります。

客単価が下がる国内状況、また、高齢化が進み過疎化が進む北海道ですが、そこに海外からのダイレクトな外貨が落ちて、彼らのものを見る目と地域交流が発展することを期待しています。補助金をあてにするような他力本願ではなく、自立して、道を開き、人をつなぐことが、これからの観光人の目指すべき姿ではないでしょうか。海外へ発言できる道、そして北海道の今を伝える媒体、インフラとなることを夢見ています。

ゼロから悠悠北海道はスタートしました。まだまだ始まったばかりです。みなさんと一緒に北海道の経済的観光分野を盛り上げ地域交流、地域活性化を進めたいと心より願っています。