皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。6月号のテーマは「北海道に行く/Vol.154」です。
*クライアント様向けの月次の報告を兼ねています。
3月中旬~6月の北海道のインバウンド低迷期? もいよいよ終わり、これからは夏観光にシフトします。例年8月上旬がピークです。楽しみです。
リードタイムは2ヶ月として、まさに今が夏~秋のセットアップですね。「北海道」は自然鑑賞・体験、運動、買い物、グルメなどの観光素材が豊富で、<東京、京都、大阪>に続く4番目の人気地と言われています。
日本のコロナ感染症が明けたのは、海外に比べて約1年ほど遅く2023年に東京から。そして、その約1年後の昨年2024年、札幌圏からFITが戻りました。
北海道は今年、全道的にコロナ前の2018、9年比の入り込み数に戻る年と期待しています。また、来年度からの北海道では、総務省管轄の「宿泊税徴収」が全道及び一部の地域で二重課金が始まります(宿泊地、宿泊金額により異なる)。加えて、出国する際には国際観光旅客税1000円/名、温泉地では入湯税徴収(温泉地で異なる)の多重課税になります。
日本の観光資源を利用するのだから他国を参考に徴収することは妥当とする意見が多くなっています。
まさに、当初の「是非来てください」から、最近は「このくらいの徴収は良いだろう」に変わり、今後は「払うのは当然」に変化するのは、インバウンド市場が好調に伸びているからです。この他にも、入場料やグルメメニューなどに、いわゆるインバウンド追加料などの発生が予測できます。
ただし、サービスのボイコットを受けることも覚悟しなければなりません。SNSへのマイナスイメージ投稿が一番のリスクです。デスクワーク者には気付きません。プラスであれば、利用者が突然爆発的に増える、マイナスであれば、全く来なくなる、が起きます。
収益主義の先にある、ならばサービスの向上をせよ! サービスの向上を説明せよ! が背景にあります。商品・サービスの値上げにより顧客が離れることは日常です。
今一度、FIT対策を再確認しましょう。今は、観光の変革期です。
スタートに戻って、「北海道へ行く」をテーマとしました。
現状整理
1、今年から、北海道のインバウンド市場は全道的にコロナ前に戻る
2、春観光(90日)がまもなく終わる
・4月は20便/日(ピーク時の5割減)の底状態<北海道の国際線定期就航便>
・6月からは25~30便/日(同3割減)<同>
・7月後半からは35便~40便(戻る)<同>
大阪万博からの旅行者増(欧米豪)=国内移動者
・8月中旬までは40~45便(+10%)<同>
・9月~12月は30便~40便<同>
・2月17日~3月3日の春節期は40~45便(+10%)<同>
・韓国便の広がり 新千歳空港+旭川空港+函館空港+帯広空港
・中国便の回復&増加
3、ピーク期間
・夏のピーク:2025年7月26日~8月17日(昨対15%以上)
・冬のピーク:2026年2月17日~3月3日(春節がズレる 同)
・秋は好調を維持(秋のメニュー作り)
特に、リピーター対策、早割などの特典で早期誘導
・夏から冬にかけての270日と春の90日観光か
FIT観光の特徴:フラットになる可能性、客層の二極化
4、北海道人気順は 韓国>台湾>中国(香港含む)>東南アジア>米国>豪州
・ピーク時には 中国(香港含む)>韓国>台湾>>米国>東南アジア>豪州
5、観光消費額順は 宿泊>交通移動>買い物>グルメ>娯楽
・宿泊費が上がると、その他の項目は節約対象で減る可能性が高い。
6、来道国比(30便/日)
・韓国(占有45%)>台湾(同23%)>中国(同17%)>東南アジア(同10%)>欧米豪(同5%)
7、新千歳空港と繋がる都市(見込み含む)
韓国:仁川、釜山、清州、(大邱)
台湾:台北、高雄
中国:上海、香港、北京、天津、西安、(杭州、南京、広州、深セン)
東南ア:バンコク、チェンマイ、マニラ、シンガポール、(クアラルンプール)
豪州:シドニー(12月から)
欧州:(ヘルシンキ)
旭川、函館、帯広空港と繋がる都市
韓国:仁川、清州
台湾:台北
*候補:中国沿岸部LCC、東南アジアLCC
8、来道FITの特徴
・団体客と異なりFITの周遊型は少なく、滞在&日帰り観光
・羽田空港、札幌駅・都市間バス・丘珠空港・千歳空港経由の移動
・海外の代理店が札幌でオプショナルツアーを増やして販売している
日帰りガイドツアーを申し込む
・セット割引、早割、往復割、記念日割、人数割などが注目される
・事前予約、キャッシュレスを好む
・NoShow対策は自己責任
・FITのペルソナは6割女性、30代が中心
買い物、グルメ
羅列しました。是非、参考にしてください。
今月もお付き合いください。よろしくお願いします。
2025年6月のTaka’s Log 「北海道に行く」
1、北海道に行く
2、「リージョン」に注目
3、観光本質の再確認と整理
4、悠悠北海道の5月データ
*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
(*掲載についてはお問い合わせください)。
2025.06.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社