これからの勝負所

 北海道各地で雪や氷の祭りが行われ、流氷が着岸し、華僑圏の春節休みの真っ只中。今年は北海道に人気が集まったようです。3ヶ月前から直航便は満席で札幌市内近郊のホテルはほぼ満室。観光地には、個人手配の旅行者が溢れ、さすがにインバウンドは個人化していることを誰もが認めることでしょう。この2年ですっかり変わりました。旅行代理店、ラウンダーを追いかける集客と、OTA頼みの集客に加え、ダイレクトPR&予約を開始している事業者が増え始めました。これがこれからの勝負所です。だからこそ、悠悠北海道は頑張ります!

 さて、1月に発表になった中国からの北海道への直航便のニュースです。現在、中国からの来道者は宿泊ベースでのカウントですが約70万人/年ほどです。週40便、年間約40万席です。残り30万席は、東京・大阪・名古屋経由です。今回のニュースでは週17便、6空港から直航便(年間13万人程度の増加)が就航予定と伝えました。

 当社の得た大陸からの情報では、6月もしくは7月の深セン市~千歳空港は固まった模様です。が、大連、瀋陽、アモイ、済南などはまだ未決定のようです。また、上海、北京発は増便とのことです。深セン市といえば、数年前はアジアの秋葉原と言われるほど電子機器を中心とした部品街でしたが、ここに世界中からの開発者が会社を作りインドのバンガロールとともに世界一の発展を遂げています。ドローンが生まれ、そして今先進国から要注意のファーウェイ社など、数多くの深セン企業が誕生している注目エリアです。残念ながら北海道と深セン市とのIT繋がりは今は全く弱く、取り残されている感じですが、直航便就航では歓迎セレモニーだけではなく、こぞって北海道からもチームを組んで深センに出かけようか!と一部盛り上がっています。また、旭川空港を注目しているとのこと。2019年の動向に目が離せません。

集客は、

 ・旅行代理店、ラウンダー手配
 ・国内外のOTA経由
 ・ダイレクトPR&予約
 ・着地型集客

という、4つの軸が見えてきました。そして、観光業界全員がわかっているのは、いかに手数料15%~20%を減らし、利益率を向上する動きに手をつけなければならないか!です。
言葉の問題や、面倒な細かな対応という課題だけではなく、自らのアピールポイントをまとめ、個人手配客の行動の中に線として入り込まなければならないことです。

10年前の思い。まずはアジアの最難関の中国での発信許可を受け、華僑ラインでアジア各国にポータルを開こうと活動しネットワークを組んできたことが、ようやく動き始めました。
マルチな情報が求められる「人々の温もりが不可欠な観光業界」、まだまだ勉強不足です、力不足です。皆さんとのより深い、情報交換をよろしくお願い致します。

先日、2月1日の春節を祝う会で、中国の孫総領事から悠悠北海道のサービス提供に感謝を頂きました。中国からは120万人/年。そして、「観光」から「地域交流と地域経済発展」の動きで、もっと多くの北海道大好きな人が集うことになりますね、と励ましを頂きました。

海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
*掲載についてはお問い合わせください)。

2019.02.08
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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