北海道バス乗り放題チケット

今年3月から始まった北海道内19社が参加している「北海道バス乗り放題チケット」の購入窓口を中国で開くことの許可がようやく降りたので、今月末の中国&華僑用のホームページOPENに向けピッチをあげて頑張っています!これで、中国での北海道バス乗り放題販売の道ができました。

 このバス乗り放題チケットは、発想を変えると「北海道の観光型MaaS(マース)」につながると思っています。最近、あちこちでMaaSが話題ですが、これは一言でいえば、「移動」がガラリと変わることです(個人の自家用車や自転は除く)。現代の移動は、それぞれの事業者のルールに合わせて利用者が使っています。MaaSの発想では従来とほぼ正反対で、利用者のニーズに近いサービスが連続的に繋がるサービスとなります。 
乗り放題というだけではなく、連綿とするタイムテーブルが重要であり、他のサービスとつながることが重要です。

 北海道のバスは、全体で眺めると、旅行者にはわかりにくく、ブツ切れ状態です。

 特に個人観光では、「時間の管理ができる」が乗車の条件です。バスはわかる。しかし、行き先と時間がわからないと乗れません。そうなれば、JRに乗るか、レンタカーか。道都札幌に集まる8割を地元に誘導することが、なかなか難しくなるわけです。

 それはなぜか?

 みなさん、おいでおいでと呼ぶことばかりのPRです。そうではなく、「いらっしゃい&行ってらっしゃい」という北海道レベルでのPR、繋ぎのPRが旅行者にとって心地が良いのです。本当の意味でのリピーター作りに必要だと思います。

 家族、友人と一緒の旅ならば、その中の誰かがタイムキーパーです。全体地図を理解するナビ役が必要です。ですから、究極は、「その人」に情報を伝えようとしているか、どうかになります。

 この度の、「北海道のバス乗り放題」を外国人観光客に有効にPRするための業務を深掘りすると、偶然にも「北海道の観光型MaaS」と同方向であると、繋がりました。旅行者にとって都市をまたいで観光するときの、「わかりやすい、調べやすい、安い」という魔法のエキスを作らねばならず、しかも、MaaSに関しては、キャッシュレスと深く関係しますから、まさに、観光キャッシュレスになって行きます。日本のキャッシュレスのロードマップは2027年完成。
特に、海外のインバウンド対策の肝になる=為替交換がまだスッキリ解決していない状況ですから、中国だけに偏らずに、地元も、エリア外も、海外も、総合的に使えるものを判断する時期がまもなく来ると思います。慌てて、中身を知らずに、高い契約や買い物をしないように要注意です。

 今日も、問い合わせがきています。目的地へのバス、そして宿のアドバイスを求められます。旅行代理店にも、OTAにもない、新しい集客ソースなのかもしれません。

海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
*掲載についてはお問い合わせください)。

2019.06.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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