観光戦略はまるで変わる

「まもなく新型コロナ感染が始まって500日になります。我々は500日間でどんな成長をしたのでしょうか?」
この視点にドキリとしました。日本では、1年での思考(去年は・・など)、季節の思考(冬になると・・など)です。日々の雑多なニュースに翻弄され、3密避け、マスク着用、うがい・手洗い・除菌を繰り返す程度です。
多くは不安の中にいます。ワクチン接種が近づけばそのことばかりが話題になるかも知れません。「翻弄」がぴったりな状況かも知れません。

最近は、札幌市内や近郊のホテルを利用したり、覗いたりしています。コロナにより観光業は大ダメージ中ですが、そんな中「我が街のホテルの利用状況」は肌で感じなければいけません。稼働率何%、売上減少何%ではわからないことを見なければなりません。
今、ホテルには「貴重な市外からの宿泊者」がいます。ホテルには、この先のヒントが潜んでいます。この先は、主観光客層と副観光客層のダブル対策が必須と言われています。
実は、Googleの観光に関する検索対策が変わっています。地域のホテルを例に、どのような影響が出ているのかを実際に確認すべきと思います。
先月のメルマガ4月号でも取り上げましたが、Googleは、このコロナ禍に「新Travel部門のビジネスを世界に仕掛けている」のです。ご存知でしたか?

・主目的が観光の団体客は今はほとんどいない=主観光層
・主目的が観光の個人客はGo toキャンペーンの中止を受け消えた=主観光層

以上は、旅行代理店やOTAが窓口であったケース

・主目的がビジネス、所用、**参加、趣味の追求、知人訪問で余暇時間に観光する=副観光層
・副観光層は少ないながらも今日現在も動いている

以上は、新たに分析しなければならないケース。

これについては、本文4で報告します。

さて、もう一点。著名なエコノミストが述べる「コロナ収束3年論」がまもなく半分を迎えます。
国際間の移動規制はいまだに解除されていませんが、例えば、新千歳空港の離発着の電光ボードには、「シンガポール、上海、台北、ソウル」の文字が最近になって出はじめました。ただ、Cancelの文字ばかりですが、ついこの間まではこれら空港名すら出ていなかったので、少し期待しました。
やはり、新千歳空港には、北海道にはいつ定期就航便が戻るのか?が注目です。世界の空はどのような状況かを「Flight radar 24」で確認したところ、次のような状況でした。

<2021年5月5日PM23:40のアジアの空>

驚くことに、ご覧の通り、めちゃめちゃ動いているのです。北海道上空には1機だけあります。調べると、この飛行機は北見市上空を通過中の香港発アンカレッジ行きのLGT6605便でした。猛烈に目立つのは中国です。東アジアの中心は中国大陸で、この日の深夜も飛び交っています。国際線の定期就航便はいつ戻るのかの大胆予測は、本文2でお伝えします。

Flightradar : https://www.flightradar24.com/

日本の観光の復活キーワードは「2025年説」が定着してきたようです。2025年、海外からの日本人気は変わらないと言われますが、その中身には変化が出るようです(本文1参照)。
北海道が圧倒的だった中国人の人気は現在は落ちています。韓国からの客数も激減しました。台湾からもコロナ以前からマイナスが2年ほど続いていました。このように、北海道を賑わせたインバウンドのトップ3国が落ちていることから、復活に関しては、これまでの観光サービスを脱皮する新観光スタイルを考え出し、提供しなければならないと多くの人は感じています。
要するに、今のままではダメだという思いの人が増えています。この状況でも、今年の4月以降夏までに北海道には16棟のホテルが開業します(北海道の観光レーダー2をご覧ください)。ニセコには世界の有名リゾートの進出が続きます。これらは、その先を見越した攻めの経営です。特徴のないところは倒れ、買われ、アイディアやチャレンジのない経営は淘汰されます。戦略がまるで変わることは、本文5でお伝えします。

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2021年5月のTaka’s Log  「戦略がまるで変わる」

1、海外の日本人気10カ国
2、北海道への国際線定期就航便の戻りは?
3、成田、羽田、関空とつながるということ
4、Google検索の一般枠フリー(無料)で紹介される4件の宿は混むのか?
5、観光戦略はまるで変わる
6、悠悠北海道データ集


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2021.05.12
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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