個人客とリピーター客

皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。今月号のテーマは「個人客とリピーター客/Vol.145」です。

早いもので、2024年度上期が終わり、暑かった季節もさ~っと秋の気配に、そして確実に気温0度に向かっています。

インバウンドに関しては、8月後半~10月は減少、11月は一休み、12月~2月が過去最高予測。そのまま、大阪万博繋がりでの北海道完全復活に向かっています。すべからく順調ではないでしょうか。

<TOPICS>
10月に入り、中国国内では地方政府策として訪日希望者に対する規制緩和が始まりました(ビザ申請条件緩和)。
対象は、10月現在、上海領区、北京領区、広州領区となっています。

<北海道のトレイル観光>
10月5日、弟子屈町で開催された「北海道東トレイル開通記念式典及びシンポジウム」に参加させて頂きました。
釧路市幣舞橋公園~知床羅臼しおかぜ公園までの全長410km。大きく6つのテーマに分かれる3つの国立公園を繋ぎます。数回に分けてスルーハイクを目指すことになります。それはリピーターにつながります。

今や世界的にトレイルコースは大人気で、国内でもアウトドアとして「山道、林道、草原、海岸道」などの変化に富んだコースを楽しむ若年層~高齢者層までの幅広いファンが増えています。
従来の物見観光やグルメ観光、温泉観光、団体周遊やスキーリゾートが全面なものとは異なる、新たな地域おこしです。一歩一歩が観光につながります。コース計画を示し、ストーリーを示し、通過・訪問スポットを示し、歴史や地元の特徴を示します。
トレイルコースは道内の全ての街で可能です。

ただ、トレイルコースは、登山と異なり、ハイキングと異なり、フットパスとも異なります。あるいは、自然散策でもありません。
山道、林道や特別に切り開いた道を、山頂を目指すことなく、車道横をメイン道として歩くことでもなく、あるいは牧場を横切る訳でもなく、コースに沿った徒歩をしながら、ゴールを目指します。1日15km前後で、数回に分けての完歩もあるでしょう。

日本の中でも北海道の自然観は世界のトレイルファンには人気になると思います。
まず、日本の場合は、20km~50km毎には町があります。なので、水があります。キャンプ場や宿があります。救急時には近くまで応援が来ます。その上川や湖、山、平原などが美しく、動物が共生しています。素晴らしい環境です。

早速、悠悠北海道ではデジタルマップGnomeに、全410kmの北海道東トレイルデジタルマップ(PDFやJPGではない)を表示しました。多言語で現在地の位置情報を取りながら、コースに沿って安全に進むことができるようになりました。もちろん、管理者であれば、地域の細部の情報を自由に編集することができるこれからの武器になります。

<12月~2月に過去最高のインバウンド需要が> 
いよいよ、1年遅れのインバウンドの100%復活が近づいています。12月~2月に向けた集客情報の準備はいかがでしょうか?

まずは、空の足の情報です。
現在の北海道への国際線定期就航状況は、1日23便(韓国12、中国6、台湾4、東南アジア1)です。これが年内5便増える(台湾2、韓国1、シンガポール1、フィリピン1)ので1日28便に。そして、1月下旬の春節には更に、1日に3便増加の可能性(中国1、タイ1、マレーシア1)があり、1日31便(2019年比較で100%)です。韓国13、中国7、台湾6、東南アジア5/シンガポール2、タイ1、マレーシア1、フィリピン1。

この直行便に加え、就航が遅れたことで東京・大阪経由での北海道ルートが増えました(欧米豪+中国)。これに団体客(これからは中国団体客の復活など)が加わるので、具体的な事前メニュー(旅まえメニュー)の準備が必要になります。例えば、「単に免税店」なのではなく、商品名・ブランド名を買うなら我が店へ(免税店)と、旅まえに対するキーワード=主語が必要になります。

中国国内の国慶節に向けたWechatの調査をみると、「欲しいもの」「したいこと」の第1位はコスメ製品・サービスでした。続いて、「2デジタル家電」、「3グルメ」、「4旅行」、「5ファッション」と発表されました。
こういう調査はこれまでも繰り返されて来ました。しかし、こういう乱暴な調査はほぼ無意味で、実際には、「欲しいコスメ製品=化粧品はどこで売ってる?(クーポン、免税、キャッシュレス?)」が求められる情報です。

例えば、「北海道、コスメデコルテ、クレ・ド・ポー・ボーテと検索された時に、当店がでる!」という、当店が出ると、その他の扱い品が一目でわかる、という誘導。あるいは、12月~2月の冬の季節であれば、「雪、寒さ」の防寒から、外で過ごすイメージ(雪遊び、雪まつり見学など)に必要なアイテムが揃う誘導も効果的です。
企画があり、PRがあり、売り上げとのつながりをデータ化するのが2025年からの流れです。

消費は世界的に二極化しています。日本人は長らく平均化して比較する習性があります。なので、「中国の景気はどうですか?インバウンドは来ますか?」と聞かれるたびに、「訪日する方々の景気は良いですよ」と回答しています。
そもそも景気の悪い人は今は来ません。反日感情の人も来ません(共産党信者も来ません)。北海道に魅力を感じていない人は来ません。来ない情報を拾うよりも、「北海道が好きで、景気の良い人」への情報です。それは、北海道への足=飛行機の動向がよくわかります。この動向については本文で紹介します。

では、「北海道が好きで、景気の良い人」がなぜ、皆さんの街やお店に行くのでしょう? その接点作りをどのようにされていますか?

*オーバーツーリズムへの懸念と対応、ルールの徹底、災害情報発信などインバウンドを含む道外観光客への発信対策は是非お問い合わせください。

今月号も、よろしくお付き合いください。


2024年10月のTaka’s Log 「個人客とリピーター客」

 1、北海道東トレイル
 2、北海道への足
 3、リピーター対策
 4、悠悠北海道データ

*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
*掲載についてはお問い合わせください)。

2024.10.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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