皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。7月号のテーマは「観光プロンプトVol.155」です。
*このメールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けの月次の報告を兼ねています。
個人旅行者の情報検索の傾向が、国内外ともに急速に大きく変わっています。
すでにご存知のように、多くの日本人が使うGoogle検索は、Google社のAIサービスであるジェミニ(Gemini)の表示がミックスされ、このGeminiの開発(バージョンアップ)は、日々進んでいます。
これまでと同じく、私たちはGoogleの検索窓に「入力する」だけなのですが、「入力の仕方(キーワード・指示語=プロンプト」によって検索結果が全くの別物になっています。例えば、
例)「札幌のホテル」 と入力=キーワード型、すると
回答・・・従来通り、じゃらん、楽天、BookingなどのOTAやホテルのまとめサイトが上位に表示されます。
次に、受動的な質問を入れてみます。
例)「札幌でインバウンド客に多く利用されているホテルはどこですか」と入力
=最上位にAI(Gemini)回答が出る
AI回答
ススキノエリア、札幌駅周辺。露天風呂付きホテルやサウナが楽しめるホテルです。
ベッセルカンパーナ、モントレエーデルホフ、京王プラザ札幌、アパホテル&リゾートなどが人気です。
今度は、能動的な質問を入れてみます。
例)「札幌でインバウンド客が多く利用するホテルはどこですか」と入力
=同様に、最上位にAI(Gemini)回答が出る
AI回答
札幌駅直結、ススキノ中心部などアクセスの良いホテルが人気です。
JRタワーホテル日航札幌、ホテルグレイスリー札幌、クロスホテル、ベッセルカンパーナなどが人気です。
このように、利用者が1)従来通りキーワードを入れる 2)質問する ことによって、同じGoogle検索でも、検索結果が大きく異なることがわかります。
この先、旅行者(利用者)は従来通りのキーワード検索者とAI利用者に分かれることで、(海外)SEO対策とAIO対策の両面の要素を取り入れたホームページ対策が求められています。AIOについては4月のメルマガを参照ください。
これは、ターゲットの旅行者のGoogleの使い方=観光プロンプト(ここでの意味は”指示する言葉”)が、大きく影響してくることを意味しています。加えて、キーワード入力の場合は、求めるジャンルに該当する情報が並びましたが、質問の場合は、ホテル、グルメ、見どころなど「地域観光全体」を教えてくれます。
そして、更にAI検索からわかることは、
・自治体(観光課のWEB)
・半官半民のDMO、観光協会、協議会などのWEB
・Wikipediaに掲載されている団体企業個人の情報
・マスメディアのWEB
・観光関連の研究機関、情報機関のWEB など
という、「正しく、安心できる情報(ホームページ)」に対応しており、単にホームページが検索される状況にはならないことが予測できます。
この傾向をしっかり認識することです。以前からお伝えしている通り、今年度の訪日客数は4000万人を超え過去最高を更新します。それが2030年の政府方針では1.5倍の6000万人目標で、わずか5年で2000万人増加します。
AI検索(AIO)対策、海外SEO対策に対応したホームページがこれからは求められます。AIサービスの売り込みは益々激しさを増します。重要なことは「正しさと安心情報であることの証明」です。AIOもSEOも地元の生きた、人気の情報と共に、奥の深い詳しい情報を求めます。これが観光情報をPRする本質です。地域、広域の情報発信は悠悠北海道にお任せください。
また、以下のインバウンド専門対策も合わせてご利用ください。
・海外インバウンド対策のリージョン(仕組み)
・海外SEO(仕組み:中国対策はズバリ中国政府公認の悠悠北海道)
・AIO構文(仕組み)
・ネイティブ翻訳
・固定URL(仕組み=自動翻訳が吐き出す機械的なURL記号ではなく)
・地域観光(デスティネーション、滞在先、まち歩き情報)との一体化
これから先、特に海外からの旅行者の観光プロンプトは相談文形式が急増します。利用者によっては、具体的な質問、何度も質問を重ねるなど、地域観光のストーリーをAIに求めます。
このアクションは、至極当然の流れ(要望)です。
サービスを提供している皆さまは、今起こっている世の中のITトレンドを理解し、まだ知られていない地元の観光メニューをストーリー性を持って丁寧に伝えることです。
今月もよろしくお付き合いください。
2025年7月のTaka’s Log 「観光プロンプト」
1、SNSの限界が始まっている
2、地域観光の要とは
3、5年先の来道インバウンド事情
4、白い(レタラ)
5、悠悠北海道の6月データ
*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
(*掲載についてはお問い合わせください)。
2025.07.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社