情報を一つに:北海道観光リゾート

皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。5月号のテーマは「情報を一つに:北海道観光リゾート/Vol.153」です。
*このメールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けの月次の報告を兼ねています。

桜は春を告げる花です。でも、春告花といえば「梅」だそうです。春告草もありまして、これは「雪中四友」。「水仙(すいせん)、臘梅(ろうばい:楠の仲間)、山茶花(さざんか)、梅」を指すと辞書にあります。北海道では、これらの梅、桜、水仙、木蓮などが一斉に開花するのが特徴です。案外、「桜だけ」の開花を比較しない方が差別化できるかもしれません。発想の視点力です。
本来、冬シーズンが終わった北海道の今の時期は「残る力、開く力、始まる力」が交差する賑やかな季節です。道外の旅行者に、道内の感覚で気づかなくなっているはない発想の視点力での情報発信は必要です。

それは個人的にも感じます。人事異動による現場の慌ただしさがひと段落するのも今頃です。まさに道内をぐるぐると巡ってご挨拶に伺うシーズンです。毎年のことですが、札幌から南に、北に、東に動きます。幹線道路の雪も溶けて走りやすくなりドライブシーズンです。山々の残雪と花々の色づき、晴れ渡った日の青空とのコントラストを見ると、うなづくほどの絶景が各所にあります。
毎日のことで「当たり前」になっていることが、旅行者、写真家、画家、詩人の目にはどう映るでしょう。何を思うでしょう。北海道の感動シーンはまだまだあるぞ!と思います。

今回、こういう書き出しになったのも、4月上旬にカナダからの旅まえリクエストを受けたことでした。「道東を旅したい。一人旅で、タクシーの手配とコースをお願いできないか?」というものです。
道東の数カ所の観光協会に問い合わせましたが全てから「そういう仲介はしない」とあっさり断られました。それを心苦しく思いながら、ご本人に返しました。とても残念がられたので、次に、ダメもとでタクシー会社に依頼。あとは、ご本人とのやりとりをお願いしました。受けていただけました。昨日、カナダから、北海道がとても楽しかったという連絡を頂きました。
何もない今の季節と、長年の観光パターンで脳に刷り込んでいるだけです。初めての人は知るよしもありません。初めての人の感動どころを数ヶ月遅れの、入込数と消費額で計算するだけでは、人口減を抱える北海道の地域観光は続きません。もしも、地元の関係者が「何もない春」と思い込み発言したならば、AI時代では「北海道の春は何もない」と発信するに違いありません。

地域観光のデータを取得して、数値を見える化しないのは怠慢です。その数値をターゲット国に海外SEOしないのも怠慢です。旅まえ数値は、来る前に見え出します。

次は、インバウンド旅行者がアクセスしたGnomeに表示されている北海道の桜の数値です。こういうアクセス数はこれまでありませんでした。 
*2025年4月(抜粋) 北海道の桜の場所アクセス回数

・市町村名/場所名
・札幌市 /滝野すずらん丘陵公園(376)
・倶知安町/三島さんの芝ざくら庭園(240)
・札幌市 /円山公園(236)
・札幌市 /中島公園(210)
・札幌市 /平岡公園(204)
・新ひだか/二十間道路桜並木(182)
・北斗市 /法亀寺(ほうきじ)の しだれ桜(166)
・北斗市 /松前藩戸切地陣屋跡(142)
・函館市 /五稜郭公園(141)
・余市町 /余市川桜並木(138)
・森町  /オニウシ公園(113)
・小樽市 /小樽住吉神社(111)

その他、青葉ヶ丘公園(森町)、堀井緋桜(森町固有種)、函館桜ヶ丘通り、北斗桜回廊、有珠善光寺、北海道神宮、駒見桜(森町固有種)、大通公園、双子の桜(津別町)、函館香雪園(旧岩船氏庭園)、鹿部公園(鹿部町)、青葉枝垂(森町固有種)などがありました。

他に桜の見所はあります。Gnomeに載せていない、あるいはWEBやパンフレットでは、どこが何回見られたかはわかりません。また、森町独自の固有種が3つ入っている点は今後に注目です。

いつからアクセスの伸びが始まり、どの言語が伸び、同一エリアの観光スポットとどう相関するか? ならば、来年は早めに「こういうメッセージをいつ頃から発信するか」という方針を出せます。
また、桜をバラバラに発信しても、北海道の強みにはなりません。これは、このメールマガジンで常にお伝えしているところです。北海道の観光情報はバラバラすぎて、すでに内容が形骸化しています。横つながりがありません。
上記からは、札幌市は桜の名所です!と海外アピールしても良いでしょうし、この場所では成吉思汗グルメで盛り上がりますなど、地元データを継続して持って、現場にどう生かすか、方向性を出すか、など発信の方向性を出せます。

さて、夏観光に向かい
・4月から 旭川~仁川(アシアナ) W4便
     旭川~台北(タイガーエアー) W1便(7月からW2便)
・5月から 帯広~清州(エアロK) 5月21日~10月24日 W3便
・6月から 函館~仁川(チェジュ航空) W2便/7月から W4便(190席)
     函館は 台北(スターラックスとタイガーエアー)
     新千歳~タイ(チェンマイ タイエアアジア)  W7
が飛びます(飛んでいます)。各地で猛烈に汗をかいて営業活動している人、予算付けをしている最前線の人、地上勤務員がいるからこその実現です。夏の観光の伸び、ワクワクします。

悠悠北海道の差別化をご利用ください。

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 北海道で唯一、中国政府のWEB発信許可を頂いています。
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 今月もよろしくお願いします。


2025年5月のTaka’s Log 「情報を一つに:北海道観光リゾート」

 1、歴史から追う観光の深み
 2、北海道観光リゾートとしての差別化
 3、訪日観光の一人勝ちは東京
 4、悠悠北海道の4月データ


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2025.05.09
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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