皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。9月号のテーマは「方向性 Vol.157」です。
*このメールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けの月次の報告を兼ねています。
今年の夏観光の速報です。インバウンド客を含め、全道の観光地は順調に推移しました。8月のピーク時には国際線定期就航便は1日に40便となり、2月に続いての就航数となりました。
ただ、2月冬観光、8月夏観光の好調さと引き換えにその前後の「冬の1、3月と夏の7、9月」の繁忙率と春観光の4~6月、秋観光の10~12月の閑散率対策が課題であることもはっきり見えています。
ここ数年のH30年度のコロナ前とR5年、R6年の比較から、この夏状況は、ほぼコロナ前100%回復もしくは単価アップでの消費額(売上)100%回復が見えましたが、来年からの指標をどうするかは課題です。
まず、観光庁と北海道観光機構が発表の「2030年度の訪日入込目標6000万人、観光消費額15兆円/北海道の来道入込目標500万人(全国1/12)、観光消費3兆円(全国1/5)」をもとにした年度ごとの目標値に合わせることです。北海道全体の目標は入込数で全国の1/12ですが、消費額では1/5であり、一滞在の消費が大きいのが特徴です。一滞在の消費を伸ばす戦略が重要です。
2024年は訪日3687万人、観光消費8.1兆円(道内300万人、1.6兆円)でしたので、これから5年で現状の1.5倍。よって、消費伸び率としては年8%強でのUPが目安となります。
そのためには、1、3、7、9月の集客強化と単価アップ、春観光と秋観光の集客となります。これは今に始まったことではなく、長年の課題ですが、これまでの集客対策では解決していないわけですから、新たな方法が必要となります。
常夏ハワイのイメージ戦略のように、北海道はBtoCのCに対して「アジアの自然・健康観光エネルギーエリア」をはっきり伝えていきます。自然・健康観光エネルギーとは「現場=人」です。これまでのような観光スポット紹介の点戦略ではなく、地元・伝える人・サポートする人の持つ感性を前面に出します。
自然体験観光は、前泊・当日・後泊と滞在日数が増えます。ゆったり体験するためには、人と施設を選び、また繁忙期を避ける傾向になります。体験の感動は経験者の口コミに繋がります。丁寧に、四季を説明することでリピート増に繋がります。周辺観光をセットすることで、長期滞在、ワーケーション、短期移住に広がります。
今月もよろしくお付き合いください。
2025年9月のTaka’s Log 「方向性」
1、東南アジア、中国、欧米豪伸びる
2、地域観光/自然体験メニューを伝える
3、リトリート傾向と北海道
4、悠悠北海道の8月データ
*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
(*掲載についてはお問い合わせください)。
2025.09.08
シーダースコミュニケーションズ株式会社