AIOについて

皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。4月号のテーマは「AIOについて/Vol.152」です。
*このメールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けの月次の報告を兼ねています。

訪日観光客(特に東アジア)が急増した10年前の2015年から、・年末年始の1月 ・春節の2月 ・新年度の4月と、街では3回、年の始まりを感じるようになりました。この冬は、過去最高の売上(客数、個数、席数、売上高)を記録したのではないでしょうか。

先月号の冒頭文で指摘した通り、北海道への国際線定期就航便数は、1月、2月のピーク時に比べ、現在は、約4~5割、1日の便数にして16便~20便が減っています(来道客は減っていますが、訪日客が減っているわけではありません)。

 新千歳空港 - 半減
 成田空港  + 微増
 羽田空港  + 微増
 関西空港  + 微増
 那覇空港  0 同じ
 福岡空港  + 微増 

 新千歳空港半減(20便)内訳 <韓国9 中国5 台湾4 東南アジア2>
  *各路線とも半減しています。
 国内線移動 不明(国内線ターミナルの利用者を見る限り7~8割減?)
 団体客数  減少

どうなりますか?と質問を受けます。
例年通りであれば、3月~6月は閑散期です。ただ今年は、ガソリン高騰(補助金終了)、光熱費、社会保障費、そして食材費などの値上げラッシュに加え、トランプ関税発動による大手輸出企業の減速、警戒感が観光へのファンダメンタル。4月からの大阪・関西万博、7月開園の沖縄ジャングリアなど、イベントが西高東低になるため、北海道への国内観光需要は鈍く、特に、観光スポットへの訪問者数は減少を予測します。
厳しくなることに対し、更なる工夫、アイディアが必要です。FIT客の消費意欲は変わりません。

今の北海道は、長く牽引してきた「観光スポット*観光スポット」の巡り観光から、「滞在型=自然・文化体験、日帰り体験、健康」への節目と捉えています。

3月~6月のLOWシーズンの反動は、7月~8月のピークにやってくるようで(例:6月末からタイのチェンマイ~新千歳便が毎日就航予定、5/21~韓国~帯広便が新規就航)、春節をはるかに超える状況を予測します。そして、そのまま9月~10月、11月~12月も繋がり、雪観光~2月へと突入すると読みます。
各国からの就航予定をチェックし、集計し、ご報告します。必要な場合はご連絡ください。先手対策が必要になります。

さて、先月3月18日に総理大臣官邸で開催された「観光立国推進閣僚会議(第26回)」では、2030年の訪日6000万人時代に向けた取り組みが決議されました。5年後の日本の観光の姿、業界の姿です。一部抜粋します。

・観光の現状について(報告)
  2024年の訪日数約3700万人で過去最高
  2024年の観光消費額約8.1兆円で過去最高
  インバウンド宿泊先は三大都市圏に7割集中。地方誘客取り組みが重要
  2024年延宿泊数の上位都道府県 東京>大阪>京都>北海道>沖縄

・現行基本計画における取り組み状況
  地方への誘客・分散と受入機能強化
   地方における「高付加価値なインバウンド観光地」づくり
  大阪・関西万博開催を契機とした地方誘客の取り組み
   万博エリアだけではなく、日本全国へ誘致
  成田空港の機能強化
   年間発着容量を現在の34万回から2030年には50万回へ増強

・持続可能な観光地域づくり
  オーバーツーリズム対策先駆モデル地域採択一覧
   全国18エリア(北海道はニセコ、美瑛)

・日本版ESTA(電子渡航認証システム)について
 入国審査待ち時間の大幅削減へ(渡航前のチェック、ウォークスルー型のゲート通過)

振り返ったら、2024-2025年は節目だったね、なのだと感じています。
国内観光は徐々に減る、ないしは、大型イベントや開発により、時には閑散と。道内客の単価は上がらず。日帰りが増える。となると、FITの早割やホテルでの連泊などと共に、海外~関東~北海道、海外~関西~北海道、海外~九州~北海道の一歩進んだメニューで集客を進めます。

悠悠北海道LP(デジタルプロモーション)、デジタルマップGnome(地域観光DX)は、FIT受入体制整備に不可欠なツールです。

今月も、どうぞよろしくお願いします。


2025年4月のTaka’s Log 「AIOについて」

 1、デジタルマップからデスティネーションマップへ
 2、AIOについて
 3、HOPPERについて
 4、悠悠北海道の価格改訂
 5、悠悠北海道の3月データ

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2025.04.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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