皆さま、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。今月号のテーマは「City Walkとストーリー/Vol.142」です。
まずは、北海道への国際定期就航便の状況からです。
7月に入り15%アップ。新千歳空港国際線到着便は平均23便/日で、6月の18~20便/日から4~5便/日増えています(内訳:韓国12便、中国6便:香港含む、台湾4便、東南アジア1便)。同じく、函館空港1便(台湾)、旭川空港1便(台湾)です。
今後、道内2~3便が増えると予想しています(25~26便)。
一方、ジェット燃料不足で多数のインバウンド客の予約キャンセル発生の記事が出ました。気になります。
石油連盟発表の「ジェット燃料供給の現状と課題」によれば、
1、コロナ禍 の影響で1/3までに落ちたジェット燃料需要により、製油所、白輸船の市場が小さくなった 2、その間は、空港の油槽所に貯蔵した(上限量あり) 3、製油所の統廃合が進み輸送の長距離化した空港がある(海上輸送空港は影響少) 4、ハイブリッド車などの高燃費車とEV車販売の普及によるガソリン需要の減少の影響は続く 5、働き方改革による労働時間の減少=作業員数と作業量の減少(給油作業員、グラハン、タンクローリー運搬員など)
の報告です。
(白輸船/Clean oil輸送船、グラハン/グランドハンドリング作業者)
また、ジェット燃料の再生航空燃料(SAF)の研究と生産が世界各国で始まっていますが、日本はスピード感は遅く、供給目標=全体の10%にはかなり遅れているようです。
さて、このジェット燃料不足による予約キャンセル発生については、「内陸型空港のチャーター便」に出やすくなり、更には「2次交通であるチャーターバスの確保」も影響します。北海道全体数を捉えると、悠悠北海道が6月末におこなった札幌市中心部のホテルの夏の予約状況ヒヤリング(道内のインバウンド宿泊数の7割市場)をまとめると、6月に比べ、7月・8月は徐々に増え、インバウンド客4割(平均)であることから、国際定期就航便の状況に等しいと言えます。
今後は、ジェット燃料不足も加味し、羽田経由のインバウンド客確保のメッセージ発信や、その場合の観光メニュー・サービスのあり方が必要になります。
さて、6月25日に道内7番目の日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生しました。国内最大面積約25.2万ヘクタール(陸24.5万ヘクタール、海0.6万ヘクタール)、大雪山国立公園の22.6万ヘクタールを合わせると、47.8万ヘクタールの一大スケールになります(直線で南北350km程)。その多くは難易度の高い山岳エリアで、日高山脈登山の整備はこれからという自然状態であり、コースの開拓・整備が期待されます。地学的には、北海道の東西が衝突して隆起した日高山脈で、地下鉱石が地表に剥き出しとなっている様子は、学術的価値が高いとのことです。
秋の阿寒摩周国立公園のエリア拡大や、釧路市から知床国立公園までの400kmに及ぶロングトレイルコース計画(3つの国立公園走破)、釧路川源流(弟子屈町屈斜路湖)から太平洋までの150kmほどの夢のカヌーコース整備(2つの国立公園走破)など、北海道の壮大なコースなど、健康・環境型の北海道のアドベンチャーツーリズムの話題が続きます。
City Walkとストーリー 今月号も、よろしくお付き合いください。
2024年7月のTaka’s Log 「City Walkとストーリー」
1、今 City Walk
2、NEWタイプの観光サービス作り
3、売上アップのストーリー
4、今月のお知らせ
5、悠悠北海道データ
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2024.7.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社