新観光スタイル作り

この度の大雨災害により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。特に、熊本県、長崎県、佐賀県、福岡県、大分県など局地的豪雨による災害は、コロナウイルスの見えない敵に、突然の驚異の光景が加わり大惨事です。
大雨は、この後、農地や農作物に甚大な被害を与え、今秋の収穫はほぼ皆無になるかもしれません。新たなる伝染病の発生や食料不足に陥らぬようにと、願うばかりです。

先月号のメルマガ「復活のロードマップ」でお伝えの通り、道内では観光業対策の一環として「どうみん割」がスタートしました。
様々な意見がでていますが、休んでいたホテルが7月1日には再開し、来週12日は、白老町のウポポイが約2ヶ月半遅れでようやくOPEN。7月4日、5日の週末は、道内の観光地は久々にたくさんの人出があり、ほぼ4ヶ月ぶりに、観光がゆっくり動き始めました。

とはいえ、全然です。全然とは、全然採算が合わないということです。こういう時の対前年比が良いのかは疑問ですが、殆どの事業者は、10%減?90%減の中で苦しんでいます。実質半分以下です。徐々に回復はするものの、国内客だけでは減少を続けてきた観光業界ですから、インバウンド市場の回復が鍵であることは間違いありません。
しかし、海外各国の日本人の受入についてですが、コロナ感染陰性=健康を示す日本のPCR検査に関し、検査データを認めないという発表がありました。すなわち、一般人の入国ができないので、出国できない状況です(健康証明書にならない)。
飛行機は、行く/帰るのワンセット、行く/他に行くのワンセットでの効率運行です。入国緩和の成田・関西空港の受け入れ情報(ベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドに加え、台湾、ブルネイの6カ国)が発表になっていますが、帰り便に日本人が乗れるようにしなければなりません。
JNTO海外事務所からの6月報告では、今秋10月以降には、中国、香港、韓国の東アジアの動きがありそうとのことですが、同様に日本からの出国が動かねばダメなわけです。厚労省の日本版PCR検査の安全性についての早急な世界説明が必要です。
しかも、千歳空港、福岡空港の入出国便再開の時期の発表はいまだにありません。

しかし一方で観光現場では、焦っても仕方がないから「待とう」、今できることを「考えよう」とか、「アイディアを出そう」とか、我が部署でも「オンライン何某をやろう」とか・・。
日本人の素晴らしさは、2mの距離対策はほぼクリア。入室にはアルコール消毒を行い、マスク姿で、ストローはマスクの下側に空間を作って口に差し込み、検温にも積極的ですし、定期的な換気や使用物にはアルコール消毒が徹底されています。
サービス事業者と顧客間でスムーズに定着しています。
この社会の意識の高い姿こそが『THE NIPPON」。日本が世界にPRできる点です。日本は「安全」だぞ!

2020.07.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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