現在、北海道の観光業は「新しい旅のスタイル(道民割)」+「市町村割」のセット割で最大75%の恩恵を受けている最中です。この後の「年末からのGoto復活:Gotoセカンド」が、願わくば切れ間なくつながると雰囲気がもっと変わっていたはずです。
更に、インバウンドの入国規制緩和が重なると、コロナ改善方向(*1)と合わせて、様子見対策ではなく、本当に「実行できる集客対策」が必須になるので、その判断が難しいところですが、それが「まもなく」来そうです。
嬉しいニュースは、2022年4月27日から、新千歳国際空港にフィンエアーが再就航することが決まりました。そして、早くもそのホームページ上で販売が始まっています。
当然ですが、東京圏・関西圏の国際空港への就航はそれよりも早く(12月説)、欧米、中東、アジア全域、南半球の豪州・南米からのインバウンドの受け入れが「段階的に」始まります。
悠悠北海道のホームページは、全アクセス数急落(2020年2月)&低迷の底(今年4月、5月)から回復期に入りました。1年半前から発信している「北海道7空港からの旅」をメインテーマにリニューアルしたので、いよいよ効果が現れると期待しています。
最近は、半年後に旅する旅行者の質問が東アジアを中心に増え始め、お店の座席予約も入り始めてきました。
面談時に「インバウンドはいつ戻ると思っていますか?」という質問をされます。私は、フィンエアーの情報が来夏から来春4月に前倒しになったことで、中国、台湾、韓国、シンガポール、タイなど各航空会社は来夏からの段階的再開に向け勢いがつく、と回答しています。
それ以前に、東京・大阪入国後の経由便での来道客が「2022年2月の北京五輪以降」にニセコを目的に北海道に来そうな話題もあります。いずれも、来年度のことです。
私のキーワードは夏観光(健康観光)+国慶節=(7~10月)。長引くデフレで日本のサービスは「良質で安い」情報は広まっていますから、インバウンド客は場所によっては「戻りが早く、単価が高い」と予想します。
ただし、
1、旅行者の行動変容(*2)
2、国内客が戻っても平均6割上限(*3)
3、完全回復は2025年春(*4)
を頭に叩き込み、事前対策をしてください。様子見は危険な選択です。
それと、今度はジワジワではなく、ドンと来る嫌な話題です(10月号でお伝えの通り)。
4、エネルギー施策とその影響を受ける全ての業界の値上げ
5、社会保障費などの値上げ
6、コロナ禍で借入れた返済の開始
によって、消費全体が戻らないことを心配しています。電気、ガス、灯油、ガソリンを一番使う、冬がやって来ます。財布の紐は硬くなるばかりです。
緊急事態が解除されたということは、保護されている「従業員対策費、売上減少補助金、各種の交付金」は終わり潮目が変わります。保護は消え、剥き出しにされます。「全国、全道の一斉競争(首都圏から、札幌圏から)」が始まります。早めの準備、動きの速さ、伝達力がモノを言います。繰り返しますが、来年度の様子見は相当危険な選択です。厳しい戦いで、勝ち組負け組がはっきりします。
(*1)コロナ改善方向
・欧米の主要都市では、既に日本人の渡航規制を72時間隔離なしに解除する動き
・アジア諸国では、日本に入国できない37万人もの就労者・留学生がいるという日本批判と圧力
・2020年2月に2類と指定された感染症が2年を経て5類(インフルエンザと同類)に緩和される動き
・ワクチン3回摂取の開始(医療従事者12月より、一般は3月以降~)が決まったこと
・コロナ感染軽症者への経口薬の流通が始まること
・ワクチンパスポート(+陰性証明)と移動追跡システムが導入される
(*2)行動変容
・団体ではなく個人客
・事前調査(リアルな旅のための細部調査)
・周遊型から滞在型へ
・事前予約
・キャッシュレス事前決済
・コロナ対策の安全策確認
・テーマ/健康
(*3)6割対策=不足する4割対策
・WEB販売の導入と内容の工夫
・ホームページの内容変更
目的(ニーズ&ウォンツ)に合致する目立つ内容
まち歩き情報と連携
観光の提案型
事前予約&キャッシュレス販売への誘導
相談、質問の窓口
・不足する4割対策のために
回数券やセットサービスを販売する
事前早期決済による早期入金
サービス内容の見直しと価値アップによる単価アップ
インバウンド個人客の集客
(*4)完全回復は2025年春(3年半後からは2019年の2割増し)
・22年は中国、アメリカブーム(北京冬季五輪、世界陸上、FIFAワールドカップ)
・23年~24年はヨーロッパブーム(世界陸上、ラグビーワールドカップ、パリ夏季五輪)
・25年は日本ブーム(大阪万博)
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2021年11月のTaka’s Log 「大テーマは健康」
1、観光DXとは? 異業種参考:流通DX
2、北海道の健康観光のあり方
3、悠悠北海道の海外ページ:大幅に見直しませんか
4、悠悠北海道データ集
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海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
(*掲載についてはお問い合わせください)。
2021.11.08
シーダースコミュニケーションズ株式会社