ストーリーとOne Stop情報

皆さま、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。今月号のテーマは「ストーリーとOne Stop情報/Vol.143」です。

AI(エーアイ:Artificial Intelligenceの略で「人工知能」の意味)は、全ての産業に不可欠な技術であり、まもなく高性能なコンピュータに蓄積されるデータをAIソフトが解析し、判断、推測、結論、解決を行います。
観光分野では、観光生成AIの活用が想像されます。これは、AIに質問すると、人が作り出すようなテキスト、画像、音楽、ビデオなどのデジタルコンテンツを自動で生成する技術を言います。

AIで一番重要なことは、「データ」です。何かの答えを求める「質問」の回答に必要な幅広いデータを作る・入力することが地域の課題になります。
もし、他者の様子見をする判断をしたとすれば、あなたに代わって生成AIが地域に方針を示すことになります。ここから導かれる事業計画を海外のAI投資家が買うケースもあり、事業資金が生まれることになります。

私が、Google Mapではなく、新たなデジタルガイドマップ Gnome(ノーム)を計画したのは、まさに、地域の観光データを生成するためです。AIのデータとは数字に置き換えることを指します。
例えば、「函館山夜景」から、幾つの数値データが導き出せるでしょう。函館山夜景そのものはAIデータには不要です。同じく、登別温泉の固有名詞もAI分析には不要です。これまで観光をリードした「名前」が生成AI分析には不要で、登別温泉を数値化することが必要です。

店舗も同じです。どこに2店舗目を出せば良いか? フロアの配置をどうすると最も売上が上がるか? などを引き出すには、数値データが不可欠になります。

観光ホームページの多くは、地域情報では「見る|ホテル|交通|体験・遊ぶ|グルメ|ショッピング・・」などジャンル別に構成されているケースがほとんどです。このジャンル別構成を見て、「わからない」と相談・質問してくるのが、FITです。年齢層は30、40代で2名ほど。彼らは、ジャンル別構成は使えないと言います。函館、知床、釧路・・・かなりの数です。
「使いやすい多言語ページになっていない」とか、「SEOに出ない」もあるのですが、ジャンルごとに同格のたくさんの情報があっても混乱すると言います。彼らが求めるのは、自分が選択した時系列のコース作りです。コース作りを意識した観光ホームページは見当たりません。

詳しくは、面談した際にお伝えします。

さて、もう一件注目しているのが「千歳市のラピダス+アイオン(IWON)」です。ラピダスはIBMが考案した世界最小の半導体を大量生産する工場です。IWONはNTTの情報通信基盤のことで、光による通信(光融合通信)を半導体に組み入れます。
従来の発想では、半導体では電気通信が主で、熱を発生します=電力を使います。熱の冷却のために大量の水を使います。IWONは光融合通信なので、熱は発生せず、よって水も不要になるばかりか、この半導体チップで作られる、例えばスマホなどは、電気がほぼ不要になるため、1年に一回の充電とか、通信速度が現在の125倍とか、とんでもない端末が生まれることになります。

スマホ端末工場も千歳~苫小牧エリアに建築される可能性もあります。他の家電、電気製品、工作機器などの組み立てなどの可能性も広がります。個人的には、シリコンバレー(アメリカ・カリフォルニア)のような、IWONバレーが北海道に誕生するかもしれないと思っています。

これは、観光に関係する話題なのか? もちろんです。
食の自給率、水が豊富な北海道は生活するベースがある場所です。技術と知恵を持った人がやってくると、産業を動かすエリアに変貌します。そして、観光は、心身の健康に不可欠なツーリズムを生み出します。

City Walkに不可欠なストーリーとOne Stop情報 今月号も、よろしくお付き合いください。


2024年8月のTaka’s Log 「ストーリーとOne Stop情報」

 1、今 City Walk、そしてOne Stop
 2、北海道のつなぐつながるOne Stopホテル
 3、外資系高級ホテルラッシュの意味するところ
 4、今月のお知らせ
 5、悠悠北海道データ

*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
*掲載についてはお問い合わせください)。

2024.8.8
シーダースコミュニケーションズ株式会社

name

コラム/バックナンバーを読む