台風21号と平成30年北海道胆振東部地震

 「台風21号」と「平成30年北海道胆振東部地震」の相次ぐ大きな災害が連続発生しました。突然の自然の猛威により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心から、願っています。
また、停電回復、断水回復などへの最大限の努力を頂いた現場作業の方々には本当に頭が下がります。ありがとうございます。そして、私たちにできる旅行中、旅行直前のFITの方々へ、昨年12月から開始した多言語ハザード情報発信を微力ながらも行なっています。

 北海道観光にとって、関空と新千歳の閉鎖は致命的です。新千歳への交通ストップも不安を隠せません。快速エアポートが遅延、止まっただけでドキッとします。大地震によるブラックアウト化もこの後、専門家の指摘など北海道への厳しい意見が出ると予想されますが、冬じゃなかったことが不幸中の幸いであったと言えます。

 冬であれば、1)火災が発生する 2)断水により水道管凍結、破裂する 3)強い揺れにより屋根の雪が落ちガラスを破って住宅内に入り込む 4)停電による暖房ゼロ状態の凍死 5)雪路による救助活動の困難 などにより多くの犠牲が出ると誰もが容易に想像できます。

 今一度、どうすべきなのか?を考えました。
まず、公的情報にインターネットアクセスが集中し、つながりにくい状況になっていました。北海道、札幌市、千歳空港、JR、バス会社などです。ハザードのシステムを作るよりも、運営することの難しさが露呈しました。停電、断水は現場にいればわかることです。旅行者が知りたいのは、スマホの電源確保が第一で、次に、滞在、移動のための情報と身の安全方法です。震災についての意見ではなく、これからどうすればいいのか。
恐らく、一番早かったのは悠悠北海道のスマホハザードサービスです。新千歳がNGになり、高速がNG、JRがNG、都市間バスがNGの時、小樽港と苫小牧港からのフェリーは◯、新千歳以外の空港は◯であり、不要な移動はしないように投げかけつつも、旭川空港からの出入りが道央圏には最も現実的に可能性が高いことを多言語情報発信しました。その後は、順次、状況がわかり次第上書きしました。東京からのNHK記者もこのルートで札幌入りしています。

 これまでのホテル、旅館という体制から、宿泊は多様化し、民泊、ゲストハウスなどが増えています。災害時の保身は、究極は自己責任です。いかに身を守るかは個人の問題であり、個々人の備えへのレベルです。しかし、災害発生から「初動し~緊急避難先移動」までの基礎情報を整備することを痛感しました。とともに、避難先でのデジタルデータの復活(バッテリー切れ対策、通信制限のあるSIMカード対策)。これが重要です。
個人を特定する基本情報とパスポート番号、連絡先情報、クレジットなどの情報、今回の旅行の保険番号、同行している人の情報など、ネックレスなどのアクセサリーのようにアナログで装着できると良いと思いました(治安の悪いところではこの装着物が狙われるかもしれませんが北海道でなら大丈夫でしょう)。
悠悠北海道利用者にMy Pageを提供し、その登録情報をクラウド管理できるようシステム化するのも良いかもしれません。HELPボタンを押すことで位置情報を把握できる。xixの1132箇所の観光情報との組み合わせも、逆に役立つかもしれない、ということを考え始めました。

海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
*掲載についてはお問い合わせください)。

2018.09.06
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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