12月に入り、北海道へのインバウンド定期就航便が夏から開始した予想値通り、いえいえ、それ以上の回復をしています。次の回復期は夏便の申込み締め切り翌月の4月。ここで3月の全人代が終わる中国便が戻り2019年に近い便数に回復すると予想しています。恐らく、北海道へは6月期~10月期のいわゆる夏観光で国内客と合わせて活気が戻るでしょう。
新サービス、新コースなどの準備に取り掛からねばなりません。新年度4月以降のインバウンド対策について「様子見」とする担当者は、ほぼ勉強不足ですので厳しい言葉ですが、担当を変わった方がいいくらい、スタートダッシュでの遅れは致命的です。
私は、以前よりSNS、とりわけインフルエンサー招聘などは無駄だと言い続けていますが、これが一向に変わる気配がないのが北海道の癌だと思っています。それを信じている人は、一言で、フォロワーの「いいね」の数が武器なのですが、それがエリア消費とどう関係するのか、追跡調査、実態調査はほぼありません(恐らくしたところで、いい結果が出るはずもありませんが)。
いわゆる垂れ流し戦略であって、ネットを介した高額消費の場合、きっかけはSNSであろうが口コミであろうが、必ず、公式サイトもしくは信用のある専門サイト(まとめサイトなど)から予約が入ります。特に、来年の準備は「いかにダイレクトブッキングを増やすか」が世界の潮流です。つまり決定打は「公式サイト」ととのつながりです。
悠悠北海道に入るインバウンドからの質問・相談・依頼の中で、高額な旅を計画している人を「ミドル層・アッパーミドル層」と分けていますが、彼らのほとんどが周遊観光から、ホテルは1、2箇所のベース観光に変わっていることがわかります。
一泊、5万~10万円のプライベート空間・時間・和食・自然を好みます。「いいね」は相手にせず(左右されず)、自分主義です。こういう情報は非常に薄く、ほぼ旅行代理店経由になるのが難点です。
これからは、意識して北海道観光の深掘りニーズ調査を進めていきます。但し、情報の伝え方、見せ方の工夫が今以上になければダメですし、サービス提供者のポリシーが重要だと感じます。
日本のほぼどこでも4G以上の通信ができる今、情報の都会と田舎の差は無くなりました。
田舎でも電源さえ確保できれば、Webニュースは見れるし、NetFlix・TVer・YouTubeのような娯楽、LINE・Instagram・TikTok・Facebook・TwitterなどのSNSなど普段使いのコミュニケーションに問題ありません。むしろ都会にはない自然の宝庫、発見・発信する宝庫です。
住むなら、家賃は驚くほど安く、水光熱を工夫し、食のルートを確保できたら、とんでもない、非日常の有益な環境下で仕事ができます。ワーケーション、季節移住者には大きなメリットです。
但し、町のPRが従来通りのつまらないものであれば、何も変わりませんが、違う角度から町を表現すると「興味ある人が世界中からやってくる」のは夢ではありません。
現在、熱烈進行中のデジタルマップGnome(R)は、地元のバラバラなWEBやSNSなどのICT情報を地域ごとまとめるツールとして、また、複数管理(分散管理)できることの評価を頂き始めました。是非、新年度ツールとして「地域集約・Log取得・世界表示・複数分散管理」にご活用ください。東京からくるデジタルマップ事業社とは1桁安いサービスに設定しています。ぜひ、ご検討ください。
2022年12月のTaka’s Log 「結局バラバラ」
1、地域の情報は誰のもの?
2、直近N=100から見えてくるもの
3、インフルエンサーで地域消費は進むのか?
4、結局バラバラではダメ
5、悠悠北海道データ集
*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
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2022.12.6
シーダースコミュニケーションズ株式会社