成田国際空港を見ると、9月6日には、JAL、ANAとの共同運行を含め世界13カ国、20都市から26航空会社が発着しています(※1,2参照)。
関西国際空港は、同様に、3カ国、3都市から4航空会社が発着しています。
羽田空港国際線、中部国際空港セントレアは0です。そして、福岡空港、那覇空港、仙台空港、千歳空港ともに0です。
インバウンド客の回復は、成田主導・関空補助で進められており、それはまさにPCR検査の実施スタッフ確保、14日間の退避場所確保(レジデンストラック)、搬送方法確保、医療連携確保という「PCR検査のセット確保」に加え、国際間移動の本人を証明するスマホアプリチェックの定着が鍵です。
果たして、北海道のGatewayに「PCR検査のセット確保」+「本人証明アプリチェック定着」があるか?を考えると、答えは歴然としています。
国際間移動の世界レベルという点では北海道直行便は、まだ時間がかかりそうです。
すなわち、観光事業者は、これまでのGateway発想を変えなければなりません(最近はユーロの動きに注目しています)。
どういうことかといえば、成田空港、関西空港、中部セントレア空港(これからの欧州便)の3空港が日本→北海道のGatewayになり、こことつながる経由便で国内移動をします。
インバウンド客が来ないのか?ということではありません。来ます。アジア客の出足が遅れる分、欧米豪の動きが目立つかも知れません。
ただ、これまで北海道はスキー客のオーストラリア、バードウォッチングの英国以外、目立った動きがない弱点があります。私たち、悠悠北海道もそうでした。大多数はアジア客です。今まで、欧米豪とは航路が繋がっておらず(激少)、気持ちが届いていなかったというのが本音ではないでしょうか?来年開催のATWSでも、どこかよその話題ではなかったでしょうか?
我が町への最寄りの空港と航路を線でつないでください。海外からは3空港です。そこからのスタートです。
日本へのビジネス客を含むインバウンド客は、成田、関空、中部セントレアがGatewayとなって「PCR検査のセット確保」+「本人証明アプリ定着」を行い、安全証明付きで、この3空港と羽田空港を加えた4空港から、道内各空港にやって来ます。
成田空港での受け入れ態勢がスムーズになれば、それは、関空、中部セントレアに繋がります。9月10月の関空、そして12月までの関空と中部セントレア。その後・・という流れを予測します。
お金を持っている欧米豪人は、滞在時間も長く、世界中の世界遺産をめぐっている富裕層です。フランスの料理を楽しむ味覚の旅行客です。しかし、日本の、北海道の、そしてご当地の何を楽しんでもらえるでしょうか?
まさに、北海道全体が、厳しさへの挑戦になるのだと思います。函館の五稜郭はヨーロッパにはたくさんあります。阿寒のマリモも世界にはたくさん例があります。ONLY-ONEの目線で北海道の観光にチャレンジする時です。これに気づいたよそ者がどんどん北海道にやって来ます。
※1(20都市、13国)
パリ、アムステルダム、フランクフルト、マニラ、KLP、SGP、上海、ソウル、台北、ニューアーク、ニューヨーク、サンフランシスコ、ダラス、シカゴ、ロサンゼルス、グアム、バンクーバー、コロンボ、アブダビ、アディスアベバ
※2(26社)
エチオピア、アメリカンエアー、フィリピン、タイ国際、ユナイテッド、エアカナダ、エティハド、サウディア、中国国際、マレーシア、ファイアーフライ、ニュージーランド、ブリティッシュエアー、フィンランド、デルタ、アエロメヒコ、エールフランス、エアインディア、シンガポール、アシアナ、スリランカ、エアカラン、KLM、ヴァージンオーストラリア、S7エアラインズ、フィジーエアウェイズ
海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
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2020.9.9
シーダースコミュニケーションズ株式会社