観光業界の11月

 日が暮れるのが1年で一番、日ごとに早くなる季節です。そして、この時期の観光業界はいつも「11月はねぇ・・」と戦う前からの諦めムードが漂います。この11月と春、雪解けの3月、4月の年2回の仕方がない、北海道はなにもない季節だというわけです。
1年12ヶ月のうち、この3ヶ月、年25%をなんとか工夫しなければ、観光立国北海道にはとうていなれず、弱みをプラス転換にするにはまさに、よそ者、若者、馬鹿者の視点で考えねば、いつもの会議メンバーでは打開できないのかもしれません。

 現状だけを言えば、施設が休みになる。バスは運行されなくなる。季節の変わり目とともに地域をあげての観光冬眠。これを思い切って、「やったら楽しまれるよきっと!」という素朴な、やろか!があれば、それを許可し、PRするという流れを乗り越えれば良いのかも。ならば全部は無理でも、私はPRの部分でインバウンド対策の協力実験をしたいと思います。そうなれば、 やろか!+PRで 後は「許可だけ」。無茶苦茶な理屈ですが、サービスの価値創造には必須です。

 そもそも、北海道は自然環境と生物環境に優れており、大自然の中にあっても町の隅々まで社会インフラ(道路、水道、電気、ガス、電話・電波、衛生、食料、薬など)が平等に整備されている高レベルな土地であることが魅力です。これは、世界を眺めても、なかなかありません。
そして、マイナス30度~プラス30度の60度のなかで繁栄しているわけです。夏も、冬も魅力的。しかも、ここが東洋の食料基地です。この自慢だらけの場所が、これまで流の観光概念では「11月、3月、4月」がだめな月と言われてきました。完全に発想がプアーです。

 これまでの経済社会とは比較できない、北海道こそは、食料基地であり、きれいな空気と水、まさに健康社会の要素がすば抜けて充実していることをもっとうまく引き出し、まとめ上げ、魅力としたいところです。
きっと、世界のデベロッパーのこれからの視点は健康社会だと思います。これまでのような、11月、3月、4月だからダメなのではなく、むしろ、11月、3月、4月だからこその視点。大きく変わる2020年が近づいてきています。

海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
*掲載についてはお問い合わせください)。

2018.11.12
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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