「特徴を聞かせてください!」

「特徴を聞かせてください!」

 今年1年は、ずーっとこの言葉の年でした。「今更なんですか?」と言われそうな、失礼な質問です。しかし、今はそれほど、大事です。客層が変わりつつある今、ターゲット分析をし、そのターゲットに向けた特徴を再度見直すことです。変わらないのであれば、それで良しです。そして、特徴の認識は、全スタッフと答えは一緒ですか?
現場は全員同じでしょうか? 来店するお客様の「ああ、ここ、これ!」と現場スタッフの「これ!」とが一緒の時、外国人個人客対策は確実に伸び始めます。

 一つも難しいことではありません。ただただ、声をかけてやってください。例えば、ここはカニの美味しいお店。この店が一番カニで有名なお店、というお客様側の憧れを秘めた認識。一方で、お店側では、今日も美味しいカニをたくさん召し上がってください。カニは今が旬ですよ。という、たったこれだけなのですが、特徴があっていると笑顔が増えますよ。外国人は日本人よりもオープンな明るい性格を前面に出すので、難しくはありません。そこから、現代版口コミ=SNSやインスタグラムが始まります。
もちろん、すごく良かったよ!という口コミも出ます。

 海外でのPRに成功し、アクセスが増えるとお店にも勢いが出てくるのです。が、この特徴がダメで、現場が固く構えていると、中々口コミを活用することができません。あるいは、忙しすぎて、少し命令口調になるスタッフにも注意が必要です。

 今一度、特徴をまとめてください。特徴は、いくつもあるとボケちゃうので、やはり集中するのがよろしいかと思います。そして、外国人観光客にも、それが一目でわかるように、使えるようにしてください。すぐにでもできることです。

 やはり、9月の北海道地震は深刻で、大きな衝撃でした。しかし、だからと言ってクヨクヨしても始まらない。お客様は来る!ということで11月末には対前年比で9割程度に回復、12月は前年並みか、超えるかも、という声が聞こえるようになりました。団体依存の怖さも体験したと同時に、個人対策の弱さ=ターゲット対策の弱さを感じたという声も多かったです。

 当店のサービスを利用するためだけに空からやって来る観光客はいません。なので、お互い様の心で、1+1+1=5になるような、ワクワクするサービスを仲間同士で、地域で、たくさん作って売るのがベストです。この場合、大事なことはバランスです。
客にとってのバランスもさることながら、仲間同士が潰し合う関係の「広域戦略の渦」に巻き込まれるのは悲しい限りです。独り勝ちは良くありません。

 さて、遅れていたマニラからの便が就航しました。若いですよ、彼らは。そして家族思いです。北海道の「白」をめがけてやってきます。それと、韓国の減少もエリアによっては解消しています。ただし、今来はじめている人は、違った価値観の人という認識が正しいようです。来年になるでしょうが、インドネシア系の航空会社からの就航が期待されます。1月にはマレーシアのマリンドエアーの名前も上がっているようです。日本への定期就航は初導入とのこと。楽しみです!

海外へのダイレクトなPRの第一歩は、アジアの個人に届く公式サイトを持つことです
*掲載についてはお問い合わせください)。

2018.12.11
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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