データ観光予測

皆さん、こんにちは。悠悠北海道の高橋です。今月号のテーマはこれから重要になる「データ観光予測/Vol.139」です。

3月16日の北海道新聞に「小樽で観光公害顕在化」の記事が掲載されました。インバウンド客に人気のバス路線において、地域住民が「通学、病院、買い物」のバス利用に「乗れない」、「座れない」という内容で、観光公害と表現していました。
個人的には「観光公害」ではないと確信しています。まぁ、一種の煽り記事です。オーバーツーリズム対策は個別の課題であって、お手上げ状態でなければ、地域観光が本格化する前の「変革期」ではないでしょうか。

本州では、昨年からのインバウンドの急復活にNIPPON人気の風が重なり急増状態になりました。観光公害が京都、鎌倉、浅草、白川郷など有名各地で起こっているとネットにも書かれています。また、首都圏の電車・地下鉄にも、大きなスーツケースを持った家族が複数組同時に乗車すると車内の1/4程が占有される現象が「午前と夕方」に起きています(ホテルチェックIN前とOUT後の状況)。
オーバーツーリズムに注意しながら、定量的なデータ取得と、「ルール決め、負荷分散、ターゲットへの告知手段」などの対策に取り掛かっています。やはり、「変革期」です。

今夏の北海道の予測です。「6月1日、6月12~15日、6月22日以降8月24日」が混雑。内容的には、インバウンド客=「7月6日~8月16日」がピーク、国内客=「6月1日の毎週土曜日、6月22日以降8月24日」がピークです(観光予測プラットフォームから)。これに「まるまるSAPPORO」配布の協力を頂いている、札幌中心部ホテルのヒヤリング状況を重ねると、韓国・中国・台湾>タイ・香港>シンガポール・アメリカからの来道が多くなります(2月のFITと比較して現在~5月が6割程度、8月は12割と予測)。

2024年の訪日予測は3200~3500万人で過去最高。FIT来道数は300~350万人(10%程)で過去最高です。滞在数を1泊伸ばす地域コンテンツメニューの開発と発信で、150~200億円程の北海道消費がUPするほどの規模になります。中でも、「地域を楽しむメニュー提供と情報発信、更にアクセス分析」が重要です。

今月号も、よろしくお付き合いください。


2024年4月のTaka’s Log 「データ観光予測」

 1、オーバーツーリズム対策
 2、重要 伝達チャンネル作り
 3、検索サーバの負荷分散対策
 4、今年のインバウンド集客のためのデータ
 5、悠悠北海道データ

*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
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2024.4.8
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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