北海道観光の民主化

1月1日に能登で発生した地震や、2日に羽田空港で起きた衝突事故など、新年から悲しいニュースが続いています。被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。

皆さん、新年(辰年)のスタートはいかがでしょうか? 悠悠北海道の高橋です。今年もどうぞよろしくお願いします。今月号のテーマは「北海道観光の民主化/Vol.136」です。

昨年は観光業界にとって回復の年となりました(当初予算では足りない急展開でした)。地域によっては回復率が6割~10割以上とバラつく結果になったようです。しかし、コロナの影響で3年間に渡って積み上げられた損失を埋めるにはまだ時間がかかります。今年以降も北海道の観光業界の発展に向けて力を合わせていきましょう。

日本の観光業界は多くの変化に直面しています。
1)国の様々な制度切り替えが始まっています。
2)人手不足は続きます。物価の値上げは続きます。
3)国内経済が不安定で、3月~6月の国内客宿泊数の視界が悪いという声が多い。

しかし、
4)日本観光は質が良くて、安く、食事が素晴らしいというブームが起きそうです。
   北海道は韓国、台湾、中国個人、香港、東南アジアともに順調
   *中国は団体規制中により、個人客中心で対策するのがベター。

中でも、
5)個人手配のFITをいかに集客するかがポイントです。
   →選択順=目的地→交通と宿泊→まち歩き
   →滞在の長期化=日帰り周辺観光をセットでPR、体験ガイド観光のPR
   →消費量の拡大=事前予約が効果的

また、
6)今年から始まる地方のライドシェアに注目します。
7)日本の精進料理=ベジタリアン対策
8)公式WEB、海外ランディングページなどで途切れない継続的に発信すること。
9)FIT客強化は旅まえ対策を強化することと同義です
  *数、質、ダイレクト予約、事前決済、リピート対策全てが重要です。

 
さて、北海道観光の民主化についてです。

1980年代に米国で生まれた分散防衛型のコンピューター技術は、日本では1994年から商用インターネットとして始まりました。この技術は、技術革新や端末機器の進化(高性能スマートフォン)、回線速度の向上(5G)、時計の進化(高機能GPS)、情報発信者の技術力の向上(ブログ、SNS、YouTube、TikTok)などによって、多くの人が情報を発信し、閲覧(受信)できる社会の民主化ツールに成長しました。

国際観光においても、世界の民主化ツールに寄与する意識が必要です。OTAに依存せず、観光目的地や体験型観光、交通、宿泊、グルメ、ショッピングなどの流れを地域や業界で整備し、旅行計画ができる直接発信や事前予約サービスを提供しなければなりません。

民主化の基本は、正しい情報を正しく発信・伝えることです。今年は、AIを使ったフェイクや詐欺、嘘が増える前兆があります。それを楽しむ風潮はすでに見られますが、痛ましい事件・事故が起きるたびに危機感を持つべきです。また、これらを放置すると「民主化」を阻害する行為となりますので、取り締まりを強化する必要があります。毅然とした姿勢が求められます。

今月号も、よろしくお付き合いください。


2024年1月のTaka’s Log 「北海道観光の民主化」

 1、2024年の出来事と影響
 2、注目のライドシェアと民主化
 3、観光業は民主化で地域の主要産業に
 4、ダイレクト予約と民主化
 5、悠悠北海道データ

*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
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2024.1.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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